HSF制御の分子基盤を解説しました

 Nakai A. Molecualar basis of HSF regulation. Nat. Struct. Mol. Biol. 23, 93-95, 2016 (News and Views)

 http://www.nature.com/nsmb/journal/v23/n2/index.html

 近年、細胞のプロテオスタシス容量調節の主要因子の一つであるHSFが神経変性疾患やがんの治療ターゲットとして注目されてきました。さらに、生化学的解析から、HSFのDNA結合能と転写活性が、リン酸化、アセチル化、スモ化などによる化学修飾、および直接相互作用する調節因子によって制御されることも明らかとなってきました。しかし、その分子基盤については十分に明らかにされていませんでした。今回、ヒトHSF1とHSF2のDNA結合ドメインの結晶構造が明らかにされることで、HSF制御の予想外の分子機構が明らかになりました。本ニュース&ビューでは、最新のHSF制御の分子基盤を解説します。